炊飯器のふたを開けた瞬間、ふわっと広がる香ばしいお米の匂い。そして、お赤飯のような鮮やかな紫色……。台湾の街角で食べるあのおにぎりの味が、実は自宅で簡単に再現できるんです。
台湾でよく見られる赤飯のようで赤飯でない『紫米』の炊き方について解説したページです。これを見れば紫米の炊き方がわかります。
台湾の味!「紫米」とは?
台湾のおにぎりやお弁当にお赤飯のような色付きでもちもちなご飯が使われているのを見たことは無いでしょうか。あれは台湾の紫米というのを混ぜて炊かれたご飯で、台湾では比較的ポピュラーなものです。白米と一緒に炊くことで、白米に紫米の色素が移り、ピンクから濃い紫や赤黒い色になります。
紫米は糯米(もちごめ)であり、玄米でもあります。いわゆる糠(ぬか)の部分が濃い紫色をしているから紫米と呼ばれています。これは紫米に含まれるポリフェノールの一種で、強力な抗酸化作用を持つと言われるアントシアニンが含まれています。アントシアニンと言えばアンチエイジングが期待できる成分として有名です!
紫米には鉄、カルシウム、亜鉛、セレン、カリウム、リンなどの微量元素およびビタミンB群、食物繊維なども豊富に含まれており、白米よりも栄養価が高いと言われています。また、紫米は低GI食品に分類され、食後の血糖値の上昇が緩やかだという特徴もあります。
台湾ではそのまま紫米と呼ばれるほか、黑糯米、場合によっては藥米などと呼ばれることもあります。
なお、台湾には紫米と見た目が似ている「黑米」と呼ばれるお米もあります。違いは以下の通りです。
| 紫米 | 黒米 | |
| 性質 | もち米(黑糯米/黑糯糙米) | うるち米(黑秈糙米) |
| 外観 | 深紫色 | 黒or黒紫色 |
| 食感 | もちもち、粘りがある | プチプチ、さっぱり |
| GI値 | 低GI(75-87) | 低GI(42-55) |
| 栄養特性 | アントシアニン | 紫米より多くのアントシアニン |
| 食べ方 | 通常のご飯(主食)、おにぎり、おかゆ、スイーツ(紅豆紫米粥)など | 通常のご飯(主食)、五穀米、お茶 |
| 向いている方 | 栄養補給でたまに食べる | より血糖値を安定させたい、日常的に健康的な食事を心がけたい |
品名に「糯」があれば紫米
台湾で買うなら商品パッケージ裏面の品名に『黑糯糙米』と書かれているものがいわゆる紫米です。大体「糯」という字が含まれていれば糯米(もちごめ)を表すので、黑米(うるち米)ではなく紫米となります。
※台湾では商品名と実際の品名が異なることがあります。それは昔からの習慣でこう呼んでいるとか、そういった感覚らしいです。裏面の品名を確認しましょう。
注意:紫米を控えた方が良い方
糖尿病患者、腎臓病患者、胃腸の消化機能が弱い方、体質が燥熱気味の方、およびカロリー制限が必要な方は、紫米の摂取量に注意するか少量に留める方が良いそうです。
なお、一般の方でも、紫米は糯米(もちごめ)のため、消化不良を起こしやすいので最初は少ない量から食べ始める方が良いと思います。
【保存版】紫米を美味しく炊くための黄金比と手順
紫米は白米と違い、玄米なので浸水時間が必要です。ただ、どこを見ても2~8時間と、かなり幅があります。まずは8時間浸水させてみて、少しずつベストな時間を探してみると良いです。なお、8時間だと朝に浸水を始めて夜に炊く、という感じになります。
※浸水させずに炊いたこともありますが、私は特に問題ありませんでした。でも、体質にもよると思うので、しっかり浸水しましょう!
通常、紫米は白米と混ぜて炊かれることが多いです。台湾では白米:紫米=1:1/2~1/4で炊かれることが多いですが、黄金比は「白米9:紫米1」です。ちょうどお米1合に対して大さじ1(1合のお米の重量は約150gなので、白米と紫米の比率が9:1だと重量では白米が135g、紫米が15g程度になり、10%程度)の紫米が混ざることになります。これで見た目は本当にお赤飯のようになります。
基本的に玄米であり、さらに糯米(もちごめ)なので、多すぎると消化不良を起こす可能性が高まります。紫米の量は少量から始めるのをお勧めします。私は9:1が好きです。
炊飯器でスイッチポン!具体的な炊き方ステップ
- 紫米を軽く洗う(洗いすぎるとアントシアニンなどの成分が抜けていきます)
- 紫米を8時間浸水させる
- 白米を研ぎ、浸水させた紫米と混ぜ、それを炊飯器に入れて、通常の水分量で炊く
柔らかめが好みの方は水を多く入れると良いです。台湾のレシピでは台湾電鍋を使ったレシピで「白米1/2:紫米1/2:水2」というものもあります(電鍋でご飯を炊くときは水が少し多めになります)。
我が家では「米(紫米+白米)3:水4」の割合で、炊飯器で炊くのが一番好きです。
台湾在住者が教える!紫米の美味しい食べ方アレンジ
台湾の冬の定番スイーツ『紅豆紫米粥』。ぜんざいに紫米を足すだけで、驚くほどコクと食べ応えが出ます。冷やしても美味しいので、夏はココナッツミルクをかけて食べるのも現地流ですよ!
意外に思う方もいるかもしれませんが、これが結構合うんです。紫米は白米と混ぜて炊くだけでなく、スイーツにも使われます。
まとめ:台湾の紫米で、毎日のごはんをアップデート
紫米は糯米(もちごめ)でもあり、玄米でもあります。しかも、アントシアニンまで含まれています。台湾には健康志向の方が多く、普通のお弁当屋さんでも白米ではなくこの紫米を混ぜたご飯を提供されることがあります。
日本でもネットで紫米を購入することができます。ただ、日本では紫米を黒米と呼ぶこともあるそうなので、品名をしっかり確認して購入すると良いと思います。(台湾では「糯(もち)」の字の有無で判別できます。)
好き嫌いもあると思いますが、健康のために、毎日のご飯を紫米でアップデートするのはどうでしょうか。
